赤ちゃんの名前はこうして付ける その2
旧字体と新字体(略字)
そして漢字で注意して欲しいのが旧字体と新字体(略字)です。
例えば広島のヒロです、新字体では広ですが旧字体では廣となります。他にも栄は旧字で榮となり、礼は旧字で禮、予は旧字で豫になります。
このように旧字から略字に変わった文字は沢山あります。
姓名鑑定士においても略字を旧字に直して鑑定する方もいれば、略字であっても普段使用している文字で鑑定する鑑定士がいたりして、どちらが良いのか意見の分かれるところです。
本来漢字は表意文字と言って漢字には意味があります。そして用語になると昔から良い用語の画数は吉数が多く、悪い用語の画数は不思議と凶数が多くなっています。
それが略字を使うと例えば「病気」という用語でさえも凶数ではなくなり、吉数になってしまうのです。
略字を使用する場合は、旧字体の画数も調べてからにして下さい。
書きづらいから略されてしまったという新字体は、極力使用しないのが無難でしょう。
私のお勧めは、どこの姓名判断に行っても「良い名前で良い画数ですね」と言われる漢字を選ぶ事です。ちなみに私ども姓名統計学では、旧字体で鑑定しています。
代表的な吉数の用語
「天國」(15画)「平和」(13)「幸福」(21)「結婚」(23)「優勝」(29)「出産」(16)希望(18)
代表的な凶数の用語
「地獄」(20画)「不幸」(12)「離婚」(30)「病氣」(20)「死刑」(12)「負け」(12)
「殺人」(12)「強盗」(22)「奴隷」(22)「不調」(19)「放火」(12)
陰陽配列
名前を付けて姓名が出来上がりますが、その姓名は常に文字の集合体でもあります。
仮に姓名の画数が吉数ばかり揃っていても、陰陽配列が調和されていなければ、その集合体はバラバラとなり名前は凶名となります。
つまり画数の次に重要な位置を占めるのが陰陽配列です。
陰陽配列とは太陽と月、天と地、男と女、表と裏、或いは乾坤(けんこん)の配置といって文字の陰陽の配列のことです。
画数で偶数の文字が陰となり、奇数の文字が陽となります。
最悪な配列とは、姓と名の文字全てが奇数か偶数に偏ってしまう事です。
これは大凶名で、この配列をすると繰り返し災難が襲って来て、一生涯不運続きとなる場合が多く一つでも奇数と偶数が混ざるように文字の配列を考えて下さい。
例えば陽の奇数が○で陰の偶数が●とした場合、山田だと苗字が奇数ですので○○になります。その場合は名前を●○にするのが大吉です。最低でも●● ○●のどれかして下さい。
鈴木ですと陽と陰で○●ですから、名前は○●が最良の配列になります。
実践の手順
それでは鈴木という苗字を題材にして、名付けの手順を考えてみましょう。
例えば女の子の赤ちゃんが生まれました。
(一)天格
まず選べないのが天格(先祖運)ですから天格は鈴(13画)(陽○)木(4画)(陰●)
で画数が17画となり配列は陽と陰○●だという事が分かります。
(二)総格を吉数から選んで決める ここでは24画を選んだとします。
(三) 次に24画から鈴木の17画を引きます。残りが7画になり地格が吉数と分かります
一文字は推薦出来ませんから7画を分けます。
(四) 天格の陰陽が○●ですから、出来れば次が奇数の陽○が良いので7画を二つに分けるなら
①1画と6画 ②3画と4画 ③5画と2画の三通りの組み合わせになります。
(五)人格を吉数になるように考えます。
鈴木の木が4画ですから③の5画を選ぶと9画となってしまいますので、これは大凶数ですから③は使えない事が分かります。残りが①と②の組み合わせになります。
(六)①と②のどちらが良いのか、今度は外格で考えます。
鈴木の鈴は13画ですから①ですと6画を足して19画となり②ですと4画をたして17画になります、19画は大凶数で17画は吉数ですから当然①が消えて②の3画と4画の組み合わせが最高と分かります。
(七)3画と4画の文字を選びます。
3画と4画の使える漢字が少ないことが分かります。
少ない画数の場合には、ひらがなやカタカナも考えて見て下さい。
沢山あることが分かります。
(八) 縁起の良い言葉や好かれる言葉、他にも言葉の響き等を考えます。
ここで選んだのが さくらです。「さ」は3画ですんなりですが、次の4画を「く」の1画と「ら」の3画に分けました。分けても総格から人格を引いた画数が外格ですので、分けても外格の画数は変わりません。人格以外は分けることが出来ると覚えて下さい。
(九) 決定です。
さくらは皆に好かれている人気の名前で、常に名前ランキングの上位に入っています。画数はオール吉で文句はありません。 陰陽配列は○● ○○○となり最高では有りませんが、悪くない配列です。
響き音は「さ」金と「く」木で不調和 「く」木と「ら」火で調和 となり半数の調和ですから良い響き音の調和名となります。
この手順は理解出来ましたでしょうか?
この様にして名前を考えて見て下さい。必ず良い名前が完成いたします。
もしも幾つもの候補が出来て、どれにしょう?と迷ってしまったら、最後の決め手として
「子供が自分の名を好きになれるかどうか」
という観点でもう一度考えてみてはどうでしょうか、意外と「それならこの名前」と答えが出るものですよ♪
そして付けたい名前が固まってきたら、一度紙にでも書いてみましょう。