OCCULT PEOPLE
徐子平
じょ しへい
920年頃 — 1000年頃 / 中国五代末から北宋初の命理学者・「子平派」四柱推命の祖
中国の五代末から北宋初にかけて活動したと伝えられる命理学者。 それまで「年柱(生年の干支)」を中心に判断していた中国の推命法を、 「日柱(生日の干支)」を主体とする方式に転換し、生年月日時の四柱八字を読み解く 体系を確立したとされる。後世「子平派」「子平命学」と呼ばれる、現代に至る 四柱推命の主流の出発点に位置づけられる人物。
生涯・人物像
本名は徐居易、字(あざな)が子平と伝えられる。生没年・出身地・経歴ともに 一次史料に乏しく、五代末(10世紀前半)から北宋初頭の人物とする説が一般的だが、 詳細は確定していない。世俗を離れて山中で命学研究に没頭した隠者的人物として 伝えられている。
当人の手による著作が現存するかどうかは諸説あり、後世「子平」の名を冠して 編まれた書(『淵海子平』など)は、本人の直接の著述ではなく、門人や後継者が 理論を集成して仮託したものとする見方が有力である。
没後、その推命法は「子平」「子平術」「子平派」として中国で広く受容され、 元・明・清を経て体系がさらに発展した。現代の四柱推命の理論的源流は、 この一連の流れに直接結びついている。
占術体系(子平派四柱推命)
生年・生月・生日・生時の干支を四本の柱(年柱・月柱・日柱・時柱)として並べ、 合計八文字(八字)の十干十二支から、命主(その人の本質)と運命の流れを読み解く。 判断の中心を「日干(生日の天干)」に置き、他の七字との関係性として通変星 (比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬)を導出する点が この体系の核心とされる。
加えて十二支に蔵する「蔵干」、五行の旺衰、用神(命を補う重要な五行)、 大運(10年単位の運気)、流年(毎年の運気)を組み合わせて読む層構造を持つ。 通変星の「偏」「正」の判定は、日干と他干の陰陽が同じか異なるかで決まる (同陰陽=偏、異陰陽=正)など、一見直感に反するルールも含まれるため、 実装・解釈の際には誤りを避ける慎重さが必要とされる。
関連する古典・後世の著作
『淵海子平』(えんかいしへい)
南宋から明にかけて編まれたとされる、子平派四柱推命の代表的古典。 日干中心の判断法・通変星・用神・大運の運用が体系的にまとめられている。 書名に「子平」を冠するが、本人の直接の著作ではなく後人の集成とされる。
『三命通会』『滴天髄』『窮通宝鑑』 等
明〜清にかけて編まれた命理学の重要文献。子平派の理論をさらに深めた古典で、 現代の四柱推命研究でも頻繁に参照される。本人没後の発展形として位置づけられる。
一般的な評価
中国の命理学史において、年柱中心から日柱中心への判断軸の転換を行った 象徴的人物として位置づけられる。それまでの古法(李虚中の三命法など)に対し、 生日の干を命主とする視点は、現代に至る東洋推命の枠組みそのものを規定したと 評価される。
一方で、本人の事績・著作の特定には史料的限界があり、現代の研究では 「個人」というより「子平派」という学派全体の象徴的祖として扱われることも多い。 実在の人物としての本人と、後世「子平」の名で発展した学派とを区別する視点が、 学術的には重要とされる。
後世への影響
子平派の推命法は、宋以降の中国で命理学の主流となり、台湾・香港・日本・韓国などの 漢字圏全域に伝播した。日本では江戸期に伝わり、明治以降の暦学者・占術研究家を経て、 現代の四柱推命書の理論的基盤として広く参照されている。
また、本ページの運営する姓名判断大全でも、四柱推命を扱う各種ツール・ コラムで子平派の理論を採用しており、東洋占術の体系を組み立てる際の標準的な 枠組みとして活用している。
流派・解釈に関する注記
「子平派」「四柱推命」の解釈・手法は、宋以降の各時代・各地域で多様に発展しており、 通変星の取り扱いや用神の選び方など細部は流派ごとに異なります。本ページは故人および 学派全体を歴史的・文化的観点から紹介するもので、特定の流派・団体を推奨するもの ではありません。
関連ページ
参考文献・出典
- Wikipedia 日本語版『四柱推命』(徐子平・子平派の節を含む)参照 →
- 中文 Wikipedia『徐子平』参照 →
- 徐大升(伝)『淵海子平』(南宋〜明、後人による集成)
- 萬民英『三命通会』(明代、1500年代)
- 劉基(伝)『滴天髄』(明初、1368年頃成立とされる)
- 余春台(編)『窮通宝鑑』(清代、1800年代)
本ページは 2026-05-08 時点の公開情報に基づき作成されています。生没年・経歴・代表著作などの記述は Wikipedia 等の公開資料を出典とし、占術体系の解説は当該流派の一般的に流布している説に依拠しています。最終更新日: 2026-05-08
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